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2014年7月25日金曜日

ロボダッチ

アオシマから復刻された「Z基地」と「ロボダッチDXパック」を塗装して、組み立ててみました。
ロボダッチシリーズは1975年にイマイという会社から始まりました。
イマイの倒産後、近年になって、アオシマが金型を買取り、
復刻という形で手に入れる事が出来るようになりました。
低年齢向け組み立てキットであるという事と、発売当時の技術水準で作られている為に、
現在の模型レベルから見ると、造形や設計に難が多くあります。


「DXパック」内のタマゴローです。頭の電球を押し込む事で、手を上下するギミックがあります。

おへそのポッチを回転させると、黄色部分をフタ状にはずす事が出来、内部の空洞に小さな
ロボダッチを収納することが出来ます。

このキットを組んでいて感心したのは、前後分割された胴体の継ぎ目を消し、
塗装を済ませてからも手足を「後ハメ」出来る事です。
ほとんどのロボダッチは、構造上ギミックなり手足なり加工を施してからでないと
胴体と手足の塗装を同時に進めていく構造になっています。

ロボダッチ世界の主人公であるタマゴローのライバルである、ロボZです。

足と手がわずかながら可動します。こちらのロボZも「DXパック」に付属しています。

お尻には飛行する為のロケットです。

頭頂部のスイッチを押し込む事で、胴体が開き、バネの力でドクロが飛び出してきます。
ドクロが飛び出して脅かすだけ、というピースフルな世界観が優しいですね。

続いて、ロボZが登場する「モビルZ」です。ロボダッチは全般的に塗装指示が
明記されていない為に、パッケージを参考にしたりして色を塗ります。ですから、
ボトムズのスコープドッグ風にアレンジして塗装してみました。


モビルZも「DXパック」付属です。パッケージの説明によると、
手足は自由にポーズを決める事ができるそうです。

「Z基地」の根幹を成す、巨大ロボZです。全身に様々なギミックを持ちます。

振り上げた右手には輪ゴム発射ギミック、左手にはスプリングによるパンチギミック。
頭頂部のヘリポートは押さえ込むと、左右の探照灯が伸び縮みし、足元には付属の
ロボZを出射するカタパルトを搭載しています。また、胴体前部が展開し、内部に
収納空間が広がっています。

全身にギミックを内蔵した、模型と言うよりも
組み立て玩具としてのプレイバリューに溢れています。

以下、「Z基地」に付属しているロボダッチが五体続きます。ヘリコプター仕様のロボZです。




以上、五点の小さなロボZは「Z基地」セットに付属しています。

続いて、「DXパック」に付属する、ブンブンタマゴロー二種です。

ブンタマはプルバックモーターを内蔵し、チョロQのように走行させて遊ぶ事が出来ます。
瞳は復刻に際してシールからデカールへと変わっています。しかし、
透けやすく、二重に貼るなどの対策が必要です。

タマゴローはともかく、ブンタマ二体は当時のパッケージの絵と見比べると、目が釣り上がり、
似ていません。



これら魅力的に見えるロボZ軍団も、当時のパッケージと見比べると、全く似ていません。
恐らく、商品の試作品の完成の前に、パッケージが描かれているのだと思います。


Z基地に付属するロボダッチを集合してみました。当時子供だった方は、Z基地のような
大型商品を購入し、友人で分けて、その日の内にみんなで組み立てたり
という経験があるそうです。


玩具と模型の中間である、「遊べる模型」の存在は、世界の模型史に見て珍しいのだそうです。
現代のガンプラの先祖ともいえるのではないでしょうか。

ロボZのドクロギミックに驚き、のけぞるタマゴロー。

集めて楽しいロボダッチです。当時のキットには、バックストーリーを感じさせるマンガが付属されていましたが、アニメ放映やもゲームも無いコンテンツであった分、子供が想像力を働かせて、
男の子版おままごとをしていたのです。
これ以降もアオシマからは定期的に復刻されていくようなので、
また更新されるようでしたら、制作していきたいと思います。

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